鈴鹿山脈は、東海地方と近畿地方を分断する山地です。 その山脈を避けて、北側には中山道や名神高速が通っており、 南側には東海道、名阪国道が通っています。

その東西は主に活断層によって、険しい断層崖が形成されており、 また、風化の進んだ花崗岩など軟弱な地盤のために主要な自動車道路は 前述の通りこの山脈を避けるようにして近畿と東海地方を結んでいます。

しかし、東海と近畿を最短距離で抜ける鈴鹿越えのルート。江戸時代以前には 近江商人たちが伊勢との交易で使った峠道が今なお残っています。 そして、そのいくつかは自動車道路として現在も残っています。